アメリカの公共図書館を詳しく解説・カード作成方法や延長料金など。節約したいなら図書館を利用しよう。
- 日本在住だがアメリカの図書館について知りたい
- 図書カードを作りたいので情報が欲しい
- 本を借りる以外に何ができるのか知りたい
- とにかく図書館が好き
はじめに
こんにちは、アメ子です。
小さなころからなぜか図書館が大好きです。といってどこの図書館でもいいというわけではなく、隠れ家的なひっそりとした、古き良き昭和っぽいのがお気に入りです。日本ではそんなお気に入りの図書館が幾つかあったのですが、ここアメリカでは見つけられず。
現在はもっぱら節約のために利用しています。
一回でマックス60冊も借りられるので、重宝していますが、持ち帰りが大変。笑
60冊も借りるの?とびっくりされそうですが、保管期間が1か月、そして1日2冊子供達に読み聞かせしているので、30日*2冊=60冊必要。
我が家の子供達は、常に新しい本を読まないと聞いてくれないので、大変です。
今回はこんな我が家の生活に欠かせない図書館について迫っていきたいと思います。
参考になればうれしいな。
タイプ別の図書館
アメリカには4つのタイプの図書館があります。
アカデミックライブラリー
アカデミック図書館は学校に付属する図書館で、主な対象は生徒で、本を通して学ぶ環境を提供する場として機能しています。
スペシャルライブラリー
スペシャル図書館は特定のグループを対象に作られた図書館です。政府関連のスタッフ、リサーチグループ、病院のスタッフなどがこのグループに含まれます。
ナショナルライブラリー
国家機密などの国や世界に関する貴重な資料を保管する図書館です。パブリックライブラリーと違って一般市民が使用するには難しい図書館です。
パブリックライブラリー
税金のお金で運営され、地位や人種など関係なく、全市民のために機能している図書館です。以下、パブリックライブラリーを中心に話をすすめていきます。
カード作成
1.図書館を選ぶ
本を借りるにはまずカード作成が不可欠。まず家から出発する前に、最寄りの図書館をインターネットで調べましょう。車で行く際には、選んだ図書館に無料の駐車場があるかどうかも確認するのを忘れずに。又、図書館によって開いてる時間と曜日がさまざまなので、各自のウェブサイトで確認することも大事。
ResidentとNon-Resident
Residentは無料で図書カードを作成できます。Non-Residentは違います。Non-Residentは通常お金を払うことで図書カードを作成できます。料金は1年で$15から$100とさまざまです。
Residentだと証明するには、あなたの名前と、管轄内の住所が載った書類が必要です。(例えばUtility Billなど)
2.必要書類を確認
一般に必要なのは以下の2つになります。
- パスポートやドライバーズライセンスなどの写真付き身元証明書
- 住所と名前が確認できるもの:(例:公共電気会社から送られてきた請求書や、Bank Statementなど)
子供も大人同伴だと簡単に作れるよ
上記に挙げた必要書類と親御さんがお子さんの申請書にサインすることで、子供も図書カードを簡単に作成することができます。
3.カウンターへ直行
必要書類は持ちましたか?開館時間と曜日は大丈夫ですか?全部確認したら図書館へ向かいましょう。
図書館のドアを開けて、まず向かうはフロントデスクへ座る図書館員の元へ行き、
I want to apply for a library card
と申請したい意思を伝えます。
4.申請書に記入
多くの場合、申請用のアプリケーションを渡されそこに書き込むように言われますが、図書館によってはオンラインで申請書を書き込むところもあります。
カードを受け取ったらすぐにカードの裏にサインするのを忘れずに
カード作成後
オンラインで自分のアカウントにアクセス
現在ほとんどの図書館ではオンラインで自分のアカウントにアクセスが可能です。
自分のアカウントにログインするには、図書館のサイトからMy Accountをクリックし、
- 図書カードのバーコード番号
- PINもしくはパスワード (カード申請時にPIN/パスワードを設定するか、もしくは、オンラインではじめてアカウントにアクセスしたときに設定するかは、図書館により異なります。多くの図書館では申請時に記入した電話番号のLast4digitsがデフォルトのPINとして設定されています。)
をタイプします。ログイン後はさまざまなことができます。
- 借りた本の返却日を確認
- 返却日の延長
- 本の検索
- 借りたい本の予約
- 延滞料期の確認
- 返却日のアラートの設定
などといったことが可能です。また図書館によっては、図書員さんにチャットで気軽に質問できるところもあるので便利です。
延滞料金
延滞料金は図書館によってさまざまです。だいたい1日に15セントから50セントあたりと見てよいかと思います。本が返却されるまで、図書館が定めた上限額に達するまで加算され続けます。それ以外にもCollection Agency Feeなどが加算されたりします。
延滞料金は年々割高になっているということです。すぐに返却できない何かしらの理由がある場合は、オンラインで返却日を延長しましょう。
延滞料金の設定は図書館によって本当にさまざまなのでそれぞれの図書館で確認してください。
カードを紛失したら
図書カードを紛失し、誰かに悪用されて罰金が発生してしまったような場合でも、あなたに支払い義務があります。めんどくさがらずに、紛失したと気付いたら直ちに図書館へ知らせるのが大事です。紛失した図書カードをすぐに無効にし、新しいカードを再発行してくれます。
返却方法
返却は2通りの方法があります。
- 図書館のカウンターで図書員に渡す
- 付属の返却ボックスにドロップする
通常図書館が休みの日は大き目の返却ボックスが駐車場のあたりに設置されます。それ以外に、入口のそばに図書館の建物に付属した返却ドアがあり、そこからはいつでも本を返却できるようになっています。
私の通う図書館は返却ボックスが駐車場に設置され、ドライブスルーのように車から降りないで返却できるようになっていて、とても便利です。
図書館の利用あれこれ
1.本を借りる
図書館へ出向いて自分が探している本が見つからなかったら、時間の無駄ですよね。それを避けるためにも、自分の図書館のウェブサイトのデータベースで探している本や好きそうな本を検索してオンラインで予約。予約した本が図書館に届いたら、メールでお知らせが来るので、その時にはじめて図書館に出向く方が時間の短縮にもなるし、便利です。
2.本以外の物も借りる
図書館は本以外にも借りれるものけっこうあります。
アメ子の近所の図書館はDVDの量がすごい!!!
多くの図書館で日本のまんがが置いてあります。
大きな図書館では日本の書籍や漫画が置いてあるということもよく聞きます。漫画が恋しい人はぜひチェックしてみて。
ちなみに私の通う図書館では、英語に翻訳された日本の漫画が多数置いてあります。
3.インターネットを利用する
ほとんどの図書館ではコンピューターが設置されており無料で利用できます。利用時間が設定されており(時間は図書館でそれぞれ)その時間がくると自動的にシャットダウンします。
コンピュータのログインには、図書カードのバーコード番号、及びにPIN(もしくはパスワード)が必要です。
また自分のLaptopやスマホからインターネットに接続できるように、無料のWiFiを提供している図書館も多数ありますので、各自確認してください。
4.グループに参加する
- コンピュータークラス
- 面接の指導
- ブッククラブ(本について語り合いたい人が集う)
- 映画上映
- ESLクラス(英語を無料で教えてくれる)
- 絵本の読み聞かせ
- レゴ教室
- プレイデート (自分の子供が他のお子さんたちと遊べる良い機会)
- 仕事紹介
- コンサート
- チェスやオセロなどのボードゲーム
- クラフト教室
- ビンゴ
などさまざまなクラスを提供しています。誰でも利用可能です。どんなクラスがあるのかそれぞれのウェブサイトで確認してください。
多くの図書館ではESL(English as second language)クラスを提供してるので、英語を無料で習いたい人は利用するべし!
5.電子書籍を利用するべし!
アメリカではOverdriveという団体が各自図書館の電子書籍の管理をしております。ものすごい数の書籍が無料で、しかもオンラインで読めます。
アメリカの電子書籍についてはこちらでまとめましたので、興味のある方はぜひ読んでください。
アメリカ図書館Q&A
アメリカの図書館は日本と同じように静か?
公共の図書館は一般に静かです。話すときも極力みんな声を小さくしています。日本と変わらないです。大きな声で話し続ける子供などはあまりにひどい時は図書館員から注意されたりします。
アメリカの図書館の利用は無料なのか?
図書館の管轄内の居住者以外は本を借りるのは通常有料です。図書館はどなたでも無料で利用できます。
アメリカ人は図書館使うの?
もちろんアメリカ人も図書館利用します。学生さんは学校に付随しているAcademicライブラリーを利用することが多いようです。パブリック(公共)ライブラリーは子供連れの家族や、中年や老人の方々が多く利用しています。
まとめ
図書館って、莫大な数の本の中から自分が読みたい本を選ぶ作業するだけでも脳の体操になってると思うんです。自分が本当に必要な物が何か気付かせてくれたり、こんな世界もあるんだと発見したり。さまざまな人と同じ空間に長時間いることで、子供たちも自然と人との協調性や譲り合いの精神を育てたり。素晴らしい場所だと思います。
しかも図書館ほど節約に一役買ってくれる場所は他にないんではないんでしょうか。
図書館は本を借りるだけではなく、クラスを受けたり映画を見たり、いろんなことができる、素晴らしい場所です。
利用してない方はぜひ一度は寄ってみてください。
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