アメリカでのオンラインバンクは金利で選ぶ、高金利を利用してお金を受け取る・High-Yield Online Savings

アメリカでのお金の基本

この記事はこんな人におすすめ

High-Yield Online Savingsが何か分からない人
銀行に貯金をしてもほとんど無利子のようなもので嫌気がさしている人
ほっといても小金が増やせるような方法を知りたい人
それなりの貯金があって、すぐには使う予定のない人

貯金がある方、みなさんの貯金はどこに預けていますか?

今回は High-Yield Online Savingsについてお話ししたいと思います。

まずはHigh-Yieldについての説明、そして銀行を選ぶ基準、最後に高金利を提供している銀行を紹介したいと思います。

ちなみにHigh-Yield Online Savingについて学んだのは、私がこのブログを始めるきっかにもなったこの本からでした。全部英語ですが、アメリカでのお金の付き合い方を学ぶにはとても良い本で、それについて説明しています。

 

アメリカでのオンラインバンクは金利で選ぶ

まずはHigh-Yield Online Savingsについて説明させていただきます。

High-Yield Online Savingsとは

High-Yield Online Savingsとは、

貯金している私たちのお金に対し、高い利率で利子を払ってくれる銀行

この高い利率を高金利と言います

銀行は私たちが預けているお金で企業にローンをしたり、投資などをして、そこから収益を得ているので、そのお返しに私たちに利子という形で、いくらかお金をくれるというわけです。

High-Yield Online SavingsとCDの違い

少しずれますが、この2つの違いがよく分からないという方がいたので説明させて頂きます。

High-Yield Online Savingsはいつでもお金が引き出せるのに対して、

CDは事前に決められた期日まで引き落としをすることができません

両方とも高金利という点では同じですが、High-Yield Online Savingsのほうがいつでも引き落とせるので、もしもの緊急時に今すぐお金が必要というときには安心です。

しかしHigh-Yield Online Savingsの金利は変動することが多く、開設時には2%だった金利が半年後には1.70%までに落ちていたなんてことはざらです。

CDの金利は変更することはありません

High-Yield Online Savingsを提供している銀行はオンラインバンクがほとんど

こうしたHigh-Yield Online Savingsを提供してる銀行はほぼ全部がオンラインバンク(=ネットバンク)です。

その理由は、オンラインバンクは窓口のある物理的な支店をもつことがなく、経費が安くすみます。浮いた分が高金利として反映しているわけです。

オンラインバンクを選ぶ基準

ではオンラインバンクの口座を開設する前に、どの銀行を選ぶかのチェックポイントは、

オンラインバンクを選ぶ基準
  • 金利
  • 知名度・信頼度
  • FDICのメンバーかどうか
  • デポジットの額と口座を維持する最低貯金額

の4つで充分だと思います。特にFDICは大事だと思うので、下記に詳しく説明しました。

金利

金利は高ければ高いほど良いです。この記事の最後に銀行ごとのレートを載せました。

知名度・信頼度

金利が高いにこしたことはないですが、全く無名のオープンしたばかりの銀行ですと不安です。最低でもオープンから1年は経ち、利用者の評価も良いところを選ぶことをおすすめします。

FDICのメンバーかどうか

FDICとは、 Federal Deposit Insurance Corporation の略。

上で軽く触れましたが、銀行は私たちのお金を使って投資などをして利益を得ています。でも投資が100%儲かるわけではないですよね。お金を失うこともある。投資に失敗して、銀行経営が続かない場合もあるかもしれない。

そしたらあなたの預けている大事なお金はどうなるか不安ですよね。

けれど、もしその銀行がFDICに加入しているならば、お金は無事です。銀行がつぶれても、FDICが $250,000 までならば保証してくれます。

すべてのオンラインバンクがFDICのメンバーではありませんので、口座を開設する前に、ちゃんと確認することをお勧めします。

デポジットの額と口座を維持するための最低金額

オンラインバンクはほとんどの場合、新規開設時に、決まった最低額のデポジットが必要になります。デポジットの金額は銀行によってさまざまですが、高金利であればあるほど、デポジットが高額である傾向があります。

またデポジット以外にも、指定された最低金額が常に口座にあることが条件の銀行もあります。もし指定された一定の金額を口座で維持できない場合は、ペナルティとしてFeeが取られます。

ある程度まとまったお金のある方以外はこういった銀行は避けておいた方が無難です。

オンラインバンク開設に必要な情報

オンラインバンクの開設は非常に簡単です。ほぼ100%、家から一歩も出ず、オンラインで完了できます。

開設時に必要な情報は以下の通り

これだけで開設できる
  • ソーシャルセキュリティ
  • 生年月日
  • ドライバーズライセンス、パスポートなど身元が確認できるもの
  • 住所(P.O.でも可能)、電話番号、Emailアドレス
  • 保有している他の銀行のRounting#とAccount#,もしくはCredit/Debit Card(多くのオンラインバンクは新規開設時に、通常$25から$100のデポジットが必要になる)

開設後はユーザIDとパスワードを設定して、いつでもネットからアクセスできる環境を作ります。

私が現在保持している4つのオンラインバンクはどれも2週間ほどですべてのプロセスが完了しました。

ではオンラインバンクの金利を比較してみましょう。

オンラインバンク金利の比較

金利の高いオンラインバンクからリストしています。リストはこちらから拝借しました。

オンラインバンク金利%デポジットもしくは口座維持に必要な額(ドル)
Customer Bank2.2525,000
CFG Community 2.1525,000
BrioDirect2.10 
TotalDirectBank2.105,000
Quontic Bank2.05100,000
HSBC Direct2.00 
Patriot Bank 2.00 
First Foundation 2.00 1,000
Memory Bank 2.00  
UFB Direct2.0025,000
Banesco1.97300
Vio Bank 1.95100
WebBank1.951,000
Customers Bank 1.9525,000
Northpointe1.9525,000
Varo1.92 
SFGI1.91 
Salem Five Direct 1.91 
Comenity1.91 
Simple 1.9010,000 
My ebanc1.90100,000 
VirtualBank 1.87 
CIT Bank 1.85  
Western State Bank 1.85  
Citibank1.85  
CIBC1.851,000
MySavingsDirect1.80 
Synchrony1.80 
Robinhood1.80 
Wealthfront1.78 
Red Neck Bank 1.75  
Sallie Mae 1.75  
Investors Bank 1.75  
E*Trade Bank 1.75 
Barclays1.70  
Capital One 360 1.70  
Discover 1.70  
Marcus by Goldman Sachs 1.70  
American Express 1.70  
Alliant Credit Union 1.65  
Ally 1.60  
注意

注)オンラインバンクの金利は変更が多いので、口座を開設する際には事前に確認してください。ちなみに上記の金利は2020年1月のものです

ちなみに私が利用しているオンラインバンクはSynchrony、Wealthfront、Ally Bank、Capital One 360の4つです。開設時からすでに2年ほど経過していますが、今まで何も問題なく預けています。

今回のまとめ

現在のアメリカでの平均金利は、それぞれ

  • Checking:0.06%
  • Savings:0.09%
  • Money Market:0.16%

だそうです。

この平均金利だと$10,000ドル貯金しているとして、1年後にはそれぞれ、6ドル。9ドル、16ドルしか増えません。

High-Yield Online Savingですと、(金利1.70%として)、1年後には$171、2年後には$345、さらに10年では$1,851もなります。

決して大金ではないですが、貯金するだけでお金がもらえるのですから、ぜひみなさんもオンラインバンクの口座開設をお勧めします。

最後までお付き合いありがとうございました。

銀行からのOverdraft Fee、そのままあきらめていませんか?ミスで取られてしまった場合は払い戻してもらいましょう。

Posted by Kurashi Yoriyoku