アメリカ留学経験者の体験談。留学中の人間関係、英語上達など。留学は楽じゃないからこそ価値がある。
- これから留学する人で実際に留学した人の生の声が聞きたい
- 留学予定はないが、留学はどんなものなのか興味がある
- 自分も留学したがブログ主の留学はどんなものだったのか知りたい
こんにちは、アメ子です。
気付いたら人生の半分はアメリカで過ごしていて、日本に過ごしていた日々が遠く昔のことに感じます。こちらの生活が長くなればなるほど恋しくなる日本。何年ここに居ようが、自分は生粋の日本人だと常々感じます。
留学からはじまったながーいアメリカ生活。渡米してからのはじめの4年間と少しは、学生として過ごしました。(語学学校6か月、大学卒業まで4年)
一応留学経験者として、自分の体験を語ることで、これから留学する人のなにかしらの参考になるのではないかと思い、ここでシェアすることにしました。
以下一部自分語りも多いですが、お付き合いください。時折留学生に向けたアドバイスも入っています。
留学した理由
小さな頃から、将来海外で住みたいと常に思っていました。海外に行けば、きらきらとした輝いた毎日がある、となぜか信じていたんですね。その思いは年々強くなり、高校を卒業したころには、断固なるものになりました。
正直今では、なんで海外にそこまで固着してたのか分からない
海外生活を夢見ていた理由は、日本の生活にうんざりしていたことが一つにあげられます。
日本の満員電車には特にうんざりしていました。また若いければ若いほどもてはやされるような風潮や、芸人同士で仲良くやって何も価値のあるものを生み出さないようなTV番組などにうんざりしていました。
正直、日本が嫌いだったんですね。
誰かが右を向けばみんな右を向くような、自分の意見を主張せず他人に同調することが良いといった風潮にも抵抗していました。
今ではあえてノーと言わない日本人の傾向を、調和や和を大切にする日本の素敵な文化だと思えるのですが、若い時はそういう風に捉えられませんでした。
今でも満員電車は嫌いですし、芸人さんたちが内輪話で盛り上がるような番組を面白いとは思えません。けれどそれ以上に日本にもいっぱい誇れる素敵なところがあるなと今は思えるようになりました。
そういう風に思えるようになったのも、距離を置いて日本を見つめることができたからだと思います。
留学中での話
1.人間関係
ホームシック
留学して一番初めに経験するのがホームシック。今まで一緒に暮らしていた家族とはじめて離ればなれになり、周りはみんな外国人。ホームスティ一日目の夜、ベッドで寝るときの心細さといったらすごいものでした。アメリカに到着して数日間は家族が恋しすぎてこれから本当に一人でやっていけるのか不安になりました。でもホームシックって日が経つにつれて薄れていくんですよね。日に日に家族のことを考える時間が少なくなっていく。頭の中は、新しく出来た友達のこととか、授業で習ったこととか、でいつの間にかいっぱいになっていきました。
ホームシックといえば今でもよく覚えているのが、韓国人の留学生の男の子が到着してから一週間で帰国してしまったケース。彼とホームスティ先が一緒だった人曰く、毎晩家族が恋しいために泣き叫んでいたようで、つらいあまりに数日後には帰国することを決断したそう。
ここまではひどくなくても、少なからずみんなホームシックは経験すると思います。多くの場合、空港で見送られるところからすでにホームシックは始まっていますね。しばらく会えなくなるので、思いっきりお父さんお母さんとハグしておきましょう。
留学するとホームシックはたいてい誰でも経験する。あなただけじゃないよ。
日本人グループ
どこの留学先にも留学生グループは必ずあります。同じ国で固まる留学生グループだったり、いろんな国の留学生が固まるグループだったりはさまざまですが、留学生は留学生同士でとにかく固まります。留学という同じ立場上分かち合えることがあるから自然な流れだとは思いますが英語の上達には非常にやっかいなものになります。毎夜グループ内で飲み会、週末はグループで遠出、昼もグループでランチ、クラスもグループ内の仲間と同じのをとる、という留学生が日本人には非常に多かったのを覚えています。特に日本人男性は、ほぼ全員だったと言っても過言ではないです。
ひとそれぞれですし、余計なお世話かもしれませんが、英語を上達したいのだったらグループからは少し距離をとることをおすすめします。
気付いたら一日英語を全く話さないまま過ごしていたり。。。
反対に極端に日本人を避ける日本人もいて、私が留学先で出会ったある女性は、日本人の私にも英語で返答してくるという人でした。意地でも日本語を話さないと決意しているらしく、私が日本語で話しかけても英語で返答し続けたあの人は今頃どうしてるんだろうと時折思います。
そこまで徹底しなくても。。。
ここまで極端にいかなくとも、これから留学する人たちには、どのグループにもどっぷりはまらずほどほどにとアドバイスさせていただきたい。留学生グループと仲良くして楽しい日々を過ごすのも、全く悪いことじゃないです。同じ境遇ということで絆はすぐに固まります。いい思い出にはなりますが、その内輪だけで留学を終わらせてしまうのはもったいないです。
恋人
留学といえば恋人といっても過言でないぐらい、カップルがいたるところにいます。日本女性は人気があるから声を掛けられる率が高く自ずと付き合う確率も多くなります。留学生同士で付き合うカップルと、現地の人と付き合うカップルで、英語の上達の差がかなりでます。
日本語を話せない現地の男性と付き合った女性の英語力は驚くほど上達します(センスもありますが)。久しぶりにあって恋人と話すのを聞いたりすると、その上達の速さに驚いたりすることがよくありました。
日本男性は。。。。一例をのぞいてやっぱり現地のアメリカ人と付き合っている日本男性は一握りです。英語で口説いたりおもしろいことを言えるぐらいではないと、アメリカ人女性の心を掴むのは難しいのが現実です。
恋人といえば、留学中当時の友人だった一人は日本人同士で付き合っていたんですが、妊娠してしまい泣く泣く日本へ帰国しました。帰国後すぐに中絶手術、親にはこっぴどく叱られ、留学を断念せざるをなくなりました。相手の恋人は留学をそのまま続行していましたが。自分の身は自分で守ってください。
特に留学中は避妊は徹底的にすること。望まない妊娠をして中絶
は誰も幸せにならない、みんな不幸になるだけ。
2.英語
会話と発音
会話と発音はセンスだと思います。日本で英語の勉強をほとんどしていなかったような人の発音が良かったり、反対に真面目に英語を勉強していた人の発音がネイティブとはかけ離れているのはしょっちゅうです。
洋楽を小さなときから聴いてきた人やリズム感のいいひと、ダンスがうまい人、で発音の上手い人を多く見てきました。
沢山の人を見てきて、発音は学習で培われるものでなく(もちろん練習で多少は良くなりますが)、生まれ持ったセンス(音感センスなど)が大きく影響してると感じます。
読解力
真面目にクラスを取っていれば、自ずと読解力は増えてきます。こちらの宿題の量は多いですから、いやでも読まなければいけません。毎日宿題をこなしていれば数年後には普通に英語の本は読めているはずです。もちろん日常にに使われない難解な単語などは抜かしてですが。
3.学業
宿題・テスト
私は日本の大学を経験してないので比べることができないのですが、こちらの宿題の量は多いと感じます。宿題、さらにテストテストテスト。アメリカの大学は入るのは比較的簡単ですが、卒業するのはハードル高く、日本は大学入るのは大変でも卒業するのは簡単といった違いがあると思いますが、日本の大学を卒業した方そのあたりはどうでしょうか?
テストの為に徹夜した日々今でも強く覚えています。次の日までに提出しなければいけないリポートを徹夜明けで完成した日々。 いやつらかったです。今思えば大変でした。でもこれが永遠に続くわけではない。と自分に言い聞かせて頑張りました。
プレゼンテーション
人前で発言するのに慣れていない日本人の大きな課題、それがプレゼンテーション。しかも日本語ではなく、英語で皆の前で自分の意見や考えをまとめて発表する。アメリカ人でさえもプレゼンテーションでは緊張する人がいる中、日本人が緊張するのは当たり前です。緊張した場合は、自分だけではない、失敗してもいいや、人前に立てただけで充分と自分をほめてやってください。
プレゼンテーションは慣れもあると思います。何度も何度もしていればそりゃ慣れるでしょうが、良いのか悪いのか、2か月に一度ぐらいの頻度なので、慣れるほど回数もこなせないし、毎回緊張の連続でした。
けれど実際人はあなたにそこまで期待はしていませんし、留学生だと分かっているのでつたない英語でも暖かい目で見守ってくれています。失敗して当然といった気持ちで、難しいでしょうがリラックスして挑んでほしいです。
失敗してもぜんぜーんOK。
4.金銭面
節約
貧乏留学生だったので金銭ではかなり苦労しました。
- 早く卒業するために、セメスターごとにクラスをマックスで取る(私のところではセメスターごとに24ユニットを最大でとることが許されていたので、毎セメ24単位を取っていました)
- 基本徒歩、途中からチャリ通学(車は維持費・ガス代高すぎなので遠出は車持ちの友達に頼む。ガス代割り勘)
- 学校内でバイト(図書館とコンピューター室のヘルパー)
- 朝食は基本なし、昼はバナナ一本など
- 授業で必要なテキストブックは必ず中古か、もしくは友人から借りてプリントする
などなどいろいろと工夫していました。めでたく卒業したときは肩の荷が下りましたね。
また知らない方のためにも、はじめから4年制大学へ行くよりも、はじめに2年制カレッジに入学し、2年後に4年制大学にトランスファーする方が学費が安くなります。職業訓練のカレッジのほうが学費が断然に安いからです。
最後に
クラスの課題をこなす日々は本当に大変だったので、今多少困難なことがあっても、あの時に比べれば大したことないわ、って思えるのは留学して良かったことの一つかもしれません。
留学は、決して楽しいことばかりではないですし、生易しいものではありません。けれどだからこそ、さまざまな体験を通して得ることも大きいです。
留学中は誘惑も多いです。くれぐれも自分を大切にしながら、自分の気持ちを優先にし、周りに流されず、留学を全うしてほしいと願っています。
留学中は大変なことが多くて投げ出したくなるかもしれませんが、後で絶対に留学して良かったと思える日がきます。
応援しています。頑張ってください。
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