アメリカで残高を超えて支払い=Overdraft Fee(オーバードラフトフィー)を解説。課せられた場合、返金してもらう方法と今後回避する方法

アメリカでのお金の基本

この記事はこんな人におすすめ

アメリカの銀行口座を保持している方
銀行口座から月々の支払いなどの自動引き落としをしている方
Overdraft ProtectionにOpt Inしている方

アメリカ在住でしたら現地での銀行口座は必須ですよね。

しかし予定よりも多めに口座のお金を使いすぎてしまい、うっかり月末の引き落としの支払に残高は足りないことってありませんか

そしてそれに気づかないまま取引は続行されてしまい、後でOverdraft Feeなるものが、チャージされているのに気付く。

私は何回かこれで失敗しています。 

アメリカで残高を超えて支払い=Overdraft Feeを解説

まずはOverdraft Feeの説明を大まかにします。返金及び回避方法を知りたい方はここの項目はスキップしてください。

Overdraft Feeとは

Overdraft Fee

口座の残高を超えて支払いをしてしまったときに課せられる罰金のこと

ある物やサービスを、銀行口座の残高から支払うときにおこります。それらを買うのに十分な残高があると思っていたのに足りなかった、でも取引はそのまま実行されてしまった、というときに罰金が課せられます。

Overdraft Fee(罰金)の金額

私の銀行では$25ですが、大手ですと、一般に$35辺りが平均のようです。  

参考の為に大手の銀行のOverdraft Feeを幾つかピックアップしました。   

銀行Overdraft Fee
Bank of America$35
Ally Bank $25
Citibank $34
Chase$34
U.S. Bank $36
Wells Fargo $35

 

Overdraft Feeの原因と回避方法

原因

特に自動引き落としを設定していると頻繁に起こることがあります。

残高が足りないのに、引き落としが続行されてしまうのは、あなたの口座がOverdraft Protectionに加入(Opt In)しているからです。

非加入(Opt Out)していれば、取引きは拒否され、引き落としは実行されないので、罰金は回避できます

実は私は罰金が発生するまで、自分の口座がOverdraft Protectionに加入しているのは知りませんでした。

ですから残高が足りないのに、引き落としが続行され、更に罰金まで課せられるのを取引履歴で見た時、えっ?って感じでした。

こういったことはよくあるようで、銀行の方は意図的かどうかは分かりませんが、あなたの口座が Overdraft Protectionに加入していても、そのことを口座保持者に知らせることはないようです。

自分で確認してくださいという形です。

銀行も商売ですので、Overdraft Feeも収益の一つとしてビジネスに取り入れてるから、ですね。

回避方法

Overdraftで罰金を回避する方法は、常に十分な残高を口座に残しておくこと。残高を頻繁にチェックしておくこと、一定の残高になったらお知らせが来るようにアラーム設定をしておくこと、などもいいですね。

ですがどんなに注意を払っても、うっかりということもあると思います。 

一番確実回避する方法Opt Out(非加入)することです

Opt Outすることによって、残高が足りなければ引き落としは実行されずに、Overdraft Feeも課せられません。でもOpt Outの仕方は銀行によってそれぞれ。各自の銀行のウェブサイトで確認してください。

ただし私の銀行のように、Opt Outしたくてもさせてくれない銀行もありますので、そこは各自の銀行で検索してみてください。

Overdraft Feeが課せられてしまったら、頼んで返金してもらおう

一度課せられてしまった罰金。何もしなければ口座にずっと座ったまま、払われるまで居続けます。

実は私も以前は常習犯で、1年だけで合計$125も罰金が課せられていたことがあります。しかし、全額を返金(Waive)してもらえることができました

その方法とは、シンプルにリクエストしたからです。多くの人が知らないようですが、銀行はだいたいの場合、頼むとOverdraft Feeを返してくれます

まずは難易度高めの電話でのリクエスト。

電話でリクエスト

電話でリクエストをしてもWaiveされない場合は、アカウントをクローズすることも考慮に入れても良いと思います。顧客のリクエストに応えてくれる銀行は他に沢山あります。

またWaiveされないことによって、クローズも考えていることを伝えれば、銀行のほうも顧客を逃したくないので、リクエストが通るかもしれません。

ただし、あくまでも最終手段なので、なんらかの理由でその銀行の口座を必ずキープしたいなら申し出ないほうがいいです。

Emailでリクエスト

こちらが私がお勧めの方法、難易度が低いですし、リクエストが通るチャンスがこちらの方が高いです。

下はサンプル文です。

I want to formally request that you seriously consider reimbursing some bank fees that you applied to an unexpected overdraft that’s unfortunately been accruing since the beginning of the year. The mere fact that I let my account get into the red is proof of my severe financial hardship. I am finding it considerably difficult to even buy daily necessities like diapers. Thank you for your consideration and please advise me further.

家計が非常に苦しくおむつを買うお金も十分にないこと、そして罰金を返してほしいとリクエストしています。

あくまでサンプルですので、あなた自身の状況次第で文面を変更してください。 ただ単に罰金を返済してほしいの一文だけだと(それでも通ったことはありますが)、すでに何度もリクエストをしている場合は、その一文だけで返金は難しいかもしれません。

今回のまとめ

今回はアメリカで口座を持っているならば、一度は通る道(?)、Overdraft Feeについての回避方法と返金方法を解説させていただきました。

一番確実な回避方法は、Overdraft ProtectionからOpt Out(非加入)すること。またすでに罰金が課せられてしまった場合は、銀行に電話もしくはで返金をお願いすることをお勧めさせていただきました。

Overdraft Feeの罰金は頼めばほとんどの場合返金されますので、ぜひ強気で挑戦してみてください。

 

Posted by Kurashi Yoriyoku