多くの米国投資家から愛される安心の3つのインデックス・ファンドを紹介。これで安全にほったらかし投資運用・Three-fund portfolio
みなさん投資している方ならバンガードは聞いたことがあると思います。バンガードはアメリカで一二を争うトップクラスの資産運用会社です。
こちらの記事でバンガードについては少し触れましたので、興味がある方はご覧ください。
このバンガードの創立者、ジョンボーグル氏( John Bogle )が投資について書いた本、 The Little Book of Common Sense Investing は今でも沢山の投資家たちに読まれています。
この本の中で著者のボーグル氏は、選ぶ投資ファンドは
- 低コスト
- 広範囲のマーケットを含む
であるべきだと説いています。
そしてその一つに、彼が推奨するThree-fund portfolioというものがあります。今回はそれについて書いていきたいと思います。
それでは見ていきましょう。
Three-fund portfolio‐Index Fund
彼が推奨する3つのポートフォリオ
- Vanguard Total Stock Market Index Fund (VTSAX) -国内株式インデックスファンド
- Vanguard Total International Stock Index Fund (VTIAX) -外国株式インデックスファンド
- Vanguard Total Bond Market Fund (VBTLX) -債権
(注意:いづれも最低$3,000からの投資が必要。それ以下の額で投資したいならETFがお勧め):ETFバージョンは以下に説明
それぞれのファンドはどれもバンガードで購入でき、低コストで広範囲のマーケットをカバーしています。
上記はThree-fund portfolio とよばれ投資家たちの多くはこの3つをポートフォリオのコアファンドとして取り入れています。私もそのうちの一人です。
この3つのファンドから出来たポートフォリオは
- すべてのキャプサイズが含まれる
- 米国マーケット、外国マーケット、社債をカバー
- 低コスト
- リバランスが簡単
- シンプル
- メインテナンスが楽・ほとんどほっておいて大丈夫
と良いことばかり。
自分が設定しているアセットアロケーション(資産配分)からはずれたら、一年に一回リバランスするぐらいで、他にすることはほとんどなし。もっと手を加えたい投資家の方たちの中にはつまらないと感じる方もいるかと思います。維持が簡単なことから、"Lazy Portfolio”(だらしないポートフォリオ)としても知られています。
Three-fund portfolioのETFバージョン
また上記で挙げた3つのファンドはETFでも置き換え可能です。
その前にETFとは、Exchange Traded Fundの略で、上場している投資信託です。ETFの特徴としては、非常にコストが安い、いつでも売買ができる、などがあげられます。
インデックスファンドと中身はほとんど同じですが、 違いと言えば、一つにインデックスファンドは、1日1回しか取引きできませんが、ETFは株式と同様に相場の動きを見ながらリアルタイムの時価で売り買いができます。
では上記で挙げたThree-fund portfolioをETFに置き換えると、このようになります。
この3つでインデックスファンドの中身とほぼ同等のマーケットをカバーすることになります。
アセットアロケーション=資産配分
自分のアセットアロケーションは、バンガードのこちらのページから(英語です)、11の質問に答えることで見つけることができます。
上の質問ページをこの記事で日本語に訳したので参考にしてください。
他に、手軽に自分のアセットアロケーションを見つける方法としては、シンプルに
120ー自分の年齢
というのもあります。
例えばあなたが30歳だとすると
120-30=70
この方程式でいうと、70が株式、30が債権があなたの理想の資産配分となります。
Three-fund portfolioの難しいところ
これの一番難しいところは、投資に慣れてくるといろいろな知識も増え、3つのファンドでは物足りなくなってくるところです。投資は難しいという考えが広まっているので、本当にこんな簡単で良いのだろうかと不安になってくるのです。
投資は複雑という考えが広まっている世の中、一年で手数料たった0.04%のコスト($1,000投資して手数料たったの40セント)、買っても売ってもタダ、ほぼ毎年リターンは確実、こんなおいしい話は怪しいと思ってしまうのです。
実は私も時間が経つにつれて物足りなくなり、また他のファンドも味見してみたくなり、いろいろと購入していますが、この3つはコアファンドとして、自分のポートフォリオにずっと維持していくつもりです。
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