多くの米国投資家から信頼される4つの米国インデックス・ファンドを紹介。これで安全にほったらかし投資運用・Four-fund portfolio

投資全般

3つのファンド・ Three-fund portfolio のおさらい

前回、 バンガードの創立者、ジョンボーグル氏( John Bogle )が推奨するThree-fund portfolioを紹介しました。

  • Vanguard Total Stock Market Index Fund (VTSAX) -米国株式インデックスファンド
  • Vanguard Total International Stock Index Fund (VTIAX) -外国株式インデックスファンド
  • Vanguard Total Bond Market Fund (VBTLX) -債権

(注意:いづれも最低$3,000からの投資が必要。それ以下の額で投資したいならETFがお勧めーThree-fund portfolioのETFバージョンはここで説明しています。)

前回の記事を読んだ方には重複になりますが、このThree-fund portfolio (3つのファンド)から出来たポートフォリオは

  • すべてのキャプサイズが含まれる
  • 米国マーケット、外国マーケット、社債をカバー
  • 低コスト
  • リバランスが簡単
  • シンプル
  • メインテナンスが楽・ほとんどほっておいて大丈夫

ということで、多くの投資家はポートフォリオにこの3つをコアファンドとして取り入れています。また維持が簡単なことも人気の理由の一つで、

“Lazy Portfolio”(だらしない=ほったらかしポートフォリオ)

としても知られています。

4つのファンド・ Four-fund portfolio

上で紹介した3つのファンドをコアとしてポートフォリオにキープしつつもう1つファンドを追加して4つのファンドをポートフォリオに取り入れるスタイルも有名です。

(上記の3つをコアとして保有していると想定して)4つ目のファンドを追加する場合、人気なファンドは以下の2つ。

  • A total international bond index fund もしくは、
  • A total U.S. REIT index fund

A total international bond index fund

外国の社債を4つ目のファンドとしてポートフォリオに追加するスタイルです。

これを選んだ場合 のFour-fund portfolioはこのようになります。

  • A total U.S. stock market index fund(VTSAX)
  • A total U.S. bond index fund(VBTLX) 
  • A total international stock market index fund (VTIAX) 
  • A total international bond index fund( VGSLX )

ETFに置き換えるとこうなります。 

ETFバージョン  

  • Vanguard Total Stock Market ETF (VTI)
  • Vanguard Total International Stock ETF (VXUS)
  • Vanguard Total Bond Market ETF (BND)
  • Vanguard Total International Bond Market ETF(BNDX)

A total international bond index fundの配分

配分(アセットアロケーション)の目安は以下のようになります。

リスク低いリスク少な目リスクやや有リスク高め
Vanguard Total Bond Market Fund 56% 42%28%14%
Vanguard Total International Bond Market Fund24%18%12%6%
Vanguard Total U.S. Stock Market Fund12%24%36%48%
Vanguard Total International Stock Market Fund8%16%24%32%

A total U.S. REIT index fund

こちらはREITを4つ目のファンドとして追加するスタイルです。

REITとは、

Real Estate Investment Trusts =  不動産投資信託

の略。

これを選んだ場合のFour-fund portfolioはこのようになります。

  • A total U.S. stock market index fund(VTSAX)
  • A total U.S. bond index fund(VBTLX) 
  • A total international stock market index fund(VTIAX)
  • A total U.S. REIT index fund ( 例:VGSLX )

ETFに置き換えるとこうなります。   

ETFバージョン 

  • Vanguard Total Stock Market ETF (VTI)
  • Vanguard Total International Stock ETF (VXUS)
  • Vanguard Total Bond Market ETF (BND)
  • Vanguard Total REIT ETF (VNQ)

 このスタイルは有名な投資家のRick Ferriが実際に実践しているポートフォリオから、The Rick Ferri Core Four Portfolioとして知られるようになりました。

REITをポートフォリオに加える一番の理由として、上記に掲げたコアファンドの3つと不動産投資信託であるREITは関係性が薄いので、それだけ分散投資の実現ができることが挙げられます。 

A total U.S. REIT index fundの配分

また、Rickさんが提唱している資産配分の方法が以下になります。

  1. はじめに、BOND(債権)の配分を決める
  2. 米国株式に60%
  3. 外国株式に30% 
  4. REITに10% 

もっと分かりやすく言うと、

例えば20%を債権に配分するときめたら、残りの80%から後の3つのファンドの配分を決めます

  1. 20%に債権 (VBTLX)
  2. 48%に米国株式( (VTSAX) -(80*60%)
  3. 24%に外国株式 (VTIAX) -(80*30%)
  4. 8%にREIT (VGSLX) - (80*10%)

となります。

今回のまとめ

バンガードの設立者ボーグル氏が推奨する3つのコアファンドからなるポートフォリオにひとつファンドを追加し、4つのファンドからなるポートフォリオを紹介しました。 

4つめのファンドとして有名なのは以下の2つ。

  • A total international bond index fund( VGSLX )
  • A total U.S. REIT index fund ( 例:VGSLX )

個人的には2番目のREIT派です。理由は持ち家がないので、少しでも不動産マーケットに投資したいからです。

このように自分のいる環境によって選ぶファンドも違ってきます。すでに不動産をいくつも持っているような方なら、反対にリスクの少ない債権を追加するほうが賢い選択に思います。

2月 17, 2020

Posted by Kurashi Yoriyoku