アメリカ不動産に投資したい。少額からでも始められるクラウドファンディング。その1・基礎知識とプラットフォーム選び【在米者用】

投資全般

今回は前から気になっていたけれど、なかなか手をつけられずにいたアメリカ不動産に足を踏み込んでみたいと思います。 理由は持ち家が現在ないので、不動産投資の必要性を強く感じていました。 また保有している株はほぼ安全圏なのでリスクが低い分リターンも低め、分散投資のためにも、ハイリスクハイリターンの投資をポートフォリオに加えたいと思っていました。

しかしリスクがこわいので、少額からが希望です。スタンスはあくまでもちょっとだけ投資。一軒家ぽんっ買う準備は今ないので、陰ながらゆるく投資ができる、そんなスタイルが今回は希望です。

今回はアメリカで人気の不動産投資クラウドファンディングの基礎編です。

アメリカ不動産投資のタイプ別

ではアメリカ不動産には、どういった投資スタイルがあるのか見ていきましょう。

Rental Property・レンタルプロパティ家を購入して人に貸す。家賃収入で儲ける。家買いたいけれどまだ調査不足なので今のところはパス。
Live-In Flips 主に修繕が必要な家を購入して、そこに住みながら家を修理して売りに出す。これも家買わなくちゃいけないのでパス。
Crowdfunding・クラウドファンディング不動産に興味がある投資家たちに募金をよびかけ資金が集まったら家を購入。小口からの投資が可能。
REIT・リート不動産投資を行う企業に投資。こちらも小口からの投資が可能。主に株で購入
Rent Out a space in your home 自宅の使ってない部屋を貸し出すこと。他人と住むのは避けたいのでこれもパス。

小口からできる投資方法、③と④に興味津々です。

後だしの用で申し訳ないのですがREITにはすでに投資していました。バンガードを通して不動産のETF(VNQ)を保有しています。すごく少額なんでほとんど忘れていました。笑 このETFについては、まだ少額投資ですが配当も良く、現在アメリカの不動産マーケットも上がりつづけていますので、 投資額を今後増やすつもりです。ハイリターンハイリスクですが、そこのあたりは今後記事にする中で詳しく説明しようと思います。

ということで、今回はCrowdfundingを中心に記事を進めていくことに決定!

熊五郎

そんな簡単に決めちゃって大丈夫かいな、
アメ子さん。投資をなめてないかい。

はい、決まったからにはCrowdfundingについて、投資を始める前に、せめてもう少し知識を増やしたいと思います。

不動産クラウドファンディング

Crowdfunding・クラウドファンディングのタイプ

クラウドファンディングといってもタイプがあるようで。まずはそこから勉強。

  1. Donation-Based Crowdfunding:チャリティやファンドレイザーで寄付を募るクラウドファンディング。寄付ですから当然リターンはありません。リターンが欲しいのでスル―します。
  2. Rewards-Based Crowdfunding:出資した見返りにリターンとして物もしくはサービスが受け取れます。
  3. Equity-Based Crowdfunding:投資家たちは出資することによって、出資元の建物や家の所有権を所持する一人となる、そして他の出資者たちと損益を分かち合う。リターンとして金利もしくは配当金を受け取る。

ということで私が興味あるのはもちろん③です。

不動産クラウドファンディングの大まかな流れ

  1. まずはプラットフォームを選ぶ・ざっとRealityShares, RealtyMogul, iFunding, Patch off Landなどが検索結果にでてきました。以下でもっと深く掘り下げてみたいと思います。
  2. 投資したい物件を見つけたら、オンラインで契約書にサインする
  3. 銀行口座からお金を引き落とされ、他の投資家たちの資金と一緒に出資金として集められる
  4. 出資金が指定の金額に達したら、投資状態は“CLOSED"とされる
  5. 投資家たちは金利もしくは配当金といった形でお金を受け取り始める 

次に実際にクラウドファンディングをはじめるに当たってのチェックポイントをまとめます。

不動産クラウドファンディングでの確認事項

次のステップへ進む前に自分の為に注意事項をおさらいします。

始める前のチェックポイント

1.  仕事がなくなっても最低3か月間は普通に暮らしていける貯金はあるかどうか。 これは、クラウドファンディングを始める前に、必ず確認したいこと。 もしなければ、クラウドファンディングを始める前に、まずは貯金をすべし。

2.不動産投資を占める割合は全体のポートフォリオの10%から25%が理想。全投資額が$50,000 ならば、不動産投資はその中で$5,000から$12,500ぐらいの割合。(これでは低すぎるという声も多々あり、40%までなら許容範囲も多数)

3. Accredited Investor(適格投資家)かどうか。調べていくうちに重大な壁にぶちあたりました。多くの不動産クラウドファンディングプラットフォームでは Accredited Investorでなければ投資させてくれないということです。これは SEOが不適格投資者を損失の痛手から守るために設定されました。

Accredited Investor( 適格投資家)とは:

  • 最低過去2年間、年間最低$200,000(20万ドル)の収入、又は夫婦ジョイントの場合は最低$300,000(30万ドル)の収入
  • 自宅を除く資産が最低$1,000,000(1ミリオンドル)

このうちの一つでも該当すればよいのですが、どちらも当てはまりません。

あきらめたくないので、グーグルで、Accredited Investor でなくても(不適格投資者でも)投資させてくれるプラットフォームを検索しました。

熊五郎

グーグル、Non-Accredited Investor(貧乏投資家)でも
不動産クラウドファンディングさせてくれる
プラットフォーム教えてくれ

するとけっこうでてきました。次はNon-Accredited Investorでも不動産投資ができるプラットフォームを紹介します。

不適格投資家(Non-Accredited Investor)のプラットフォーム選び

Accredited Investor(適格投資家)の定義は上で説明しました。Non-Accredited Investor(不適格投資者)とは、上記で挙げた条件に満たない投資家(年間収入が$200,000以下又は夫婦で$300,000以下、もしくは自宅除く資産総額$1,000,000以下)のことです。

熊五郎

リスクがこわいから少額で始められるところが
いいな。

  1. プラットフォームは慎重に選ぶ
  2. 投資物件は詳細を必ず読み、慎重に慎重を重ねてから決断すべし
  3. 自分のリスクの許容範囲と見合う物件を選ぶ 

を念頭に探していきたいと思います。

Fundrise

Fundrise

$500から投資可能。投資用不動産は厳選を通過したハイリターンとローリスクの良物件のみ。アパート、コンド、一軒家、などから選べる。年間手数料1%で自動で引き落とされる

RealtyMogul

RealtyMogul

$1,000から投資可能。物件は倉庫、店舗、ビルなど広範囲に広がる。上に挙げたFundriseと同じくらい人気がある。Non-Accredited InvestorはmoguIIREITでの投資。年間手数料0.3%-0.5%

Rich Uncles

Rich Uncles$5から投資可能。年間手数料無料。CA, CT, CO,  FL, HI, GA, ID, WI, IN, KY, IL, LA, NH, MT, NV, SD, NY, TX, VT, UT, WYのみ。

他にも、

  • Roofstock:年間手数料無料。 
  • Small Change:$500から投資可能。主に商業用の不動産を扱う。年会費無料。リターン平均8%-10%
  • GridShare: リターン平均8%から20%。
  • Holdfolio: 最低投資額$10,000。リターン平均20%。

などといろいろ出てきましたが、その中で私がプラットフォームとして選んだのは、

Fundrise

とにかく評価が高く、私が信頼しているブロガーさんの何人かがこのプラットフォームを推薦していることで決めました。ただFundriseから自分の条件にあった不動産投資用物件が見つけられるかはまだ分かりません。見つからなかった場合は、上記に挙げた他のプラットフォームからも物件を検索してみようと思います。

実際のプラットフォーム選びと投資物件探しはその2に続きます。

まとめ

では今回のおさらいです。

  • アメリカでの不動産投資はいろいろなタイプがある
  • 時間や場所に制限されずに不動産に投資をしたい人はREITもしくはクラウドファンディングがおすすめ
  • REITは不動産投資を行う企業に投資、クラウドファンディングはプラットフォームを通じて不動産に投資
  • クラウドファンディングは小口からでも投資可能
  • ハイリターンハイリスクの投資をポートフォリオに加えたい人は不動産投資がおすすめ
  • 最近のクラウドファンディングのプラットフォームは Non-Accredited Investor(非適格投資者) でも不動産投資が可能
  • Accredited Investor(適格投資者)とは、年間収入が$200,000以上又は夫婦で$300,000以上、もしくは持ち家除く資産総額$1,000,000以上の投資家のこと、Non-Accredited Investor(非適格投資者)はそれ以外の人を指す。在米の多くの人は非適格投資者に該当する。
  • Accredited Investorの条件はSEOがNon-Accredited Investorを損失から守るために作られた

2はプラットフォームでの物件選び実践編、そして3では実際に配当金が入った報告です。

Posted by Kurashi Yoriyoku